どれを選ぶ? - 9インチ(8.9インチ)
Windowsタブレット機種比較
9インチ(正確には8.9インチですが、この記事では9インチと表記します)の使い勝手のよさに感心しています。9インチは8インチと10インチの中間のサイズですね、当たり前ですけど。悪く言えば「どっちつかず」、よく言えば「いいとこどり」というのが中間サイズにありがちな評価だと思うんですが、私が試用した限り、明らかに後者でした。タブレットとしてコンテンツ消費型(Webブラウジング、動画視聴、ゲームなど)の使い方も、ノートPCとしてコンテンツ生産型(ソフトウェアを使ったドキュメントの作成など)の使い方も、どちらもそつなくこなせる、というのが9インチの魅力で、8インチにするか10インチにするか悩んでいる人には非常に有力な選択肢となるはずです。

しかし、9インチサイズのタブレットは少しづつ製品が増えてきたものの、まだまだ8インチや10インチに比べ選択の余地が少ない状況ですし、ほとんどが普及価格帯のものです。今回はその9インチタブレットについて比較してみたいと思います。
1.比較対象機種
マウスコンピューター WN891
OS: Windows 10 Home
CPU: Intel Atom X5-Z8300
RAM: 2GB
ストレージ: 32GB
ディスプレイ: 8.9インチ(1,280 × 800)
キーボード: 有線接続のものが付属
価格帯(税込): 29,800円(税込み・Amazon)
ASUS TransBook T90 Chi
OS: Windows 10 Home
CPU: Intel Atom Z3775
RAM: 2GB
ストレージ: 64GB
ディスプレイ: 8.9インチ(1,280 × 800)
キーボード: Bluetooth接続のものが付属
価格帯(税込): 32,184円(税込み・ビックカメラ)
FRONTIER FRT810
OS: Windows 8.1
CPU: Intel Atom Z3735F
RAM: 2GB
ストレージ: 32GB
ディスプレイ: 8.9インチ(1,920 × 1,200)
キーボード: 純正品なし
価格帯: 27,800円(税込み・直販サイト)
テックウインド CLIDE 9
OS: Windows 8.1
CPU: Intel Atom Z3735F
RAM: 2GB
ストレージ: 64GB
ディスプレイ: 8.9インチ(1,920 × 1,200)
キーボード: 純正品なし
価格帯: 28,798円(税込み・NTT-Xストア)
ドスパラ Diginnos DG-D09IW
OS: Windows 10 Home
CPU: Intel Atom Z3735F
RAM: 2GB
ストレージ: 32GB
ディスプレイ: 8.9インチ(1,920 × 1,200)
キーボード: 純正品あり、オプション扱い(税込み3,240円)
価格帯: 25,358円(税込み・直販サイト)
※すべて2015年1207日現在のものです
2.各製品の特長
今回取り上げた各製品にはそれぞれアピールすべきポイントがハッキリしています。

マウスWN891: CherryTrailのCPUを搭載し、有線接続のキーボード付き
ASUS T90 CHi: 最も薄くて軽い筐体、美しいデザイン、Bluetoothキーボード付き
FRONTIER FRT810: 唯一製品版Officeを標準装備
テックウインド CLIDE 9: 唯一SIMスロット付き
ドスパラ DG-D09IW: 純正キーボードの付属有無を選べる
3.価格
マウスWN891: 29,800円(税込み・Amazon)
ASUS T90 CHi: 32,184円(税込み・ビックカメラ)
FRONTIER FRT810: 27,800円(税込み・直販サイト)
テックウインド CLIDE 9: 28,798円(税込み・NTT-Xストア)
ドスパラ DG-D09IW: 25,358円(税込み・直販サイト)

いかがでしょうか?どれもかなり値頃感が感じられると思います。ほぼ3万円以内で買えてしまう、ということですね。

専用キーボード、ということで見ればマウスWN891が一歩リードかな、と思います。ASUS T90 Chiももちろん素晴らしいのですが、Bluetooth接続なんで、充電残量とかがどうしても気になってしまうし、充電不足による接続の安定性もすこし心配です。ドスパラ DG-D09IWは純正のキーボードカバーが用意されていて、品質はいいんですが、サイズが少し小さいので、慣れるまでにちょっと苦労するかもしれません。

個人的には「当座使わない」という人でもWindowsタブレットを購入するならキーボードは用意すべき、と思います。しかし、それも個人の好みなので、「キーボード付きじゃないほうがいい」という人もいると思います。その場合は逆にマウスとASUSには余計なものがついている、と言うことになっちゃいますね。
以上のことから
OSWindows10, ストレージは容量が大きいもの、キーボード付き
などの条件から、ASUS TransBook T90 Chi
を使用します。
鉄筋屋さんの仕事内容に安価タブレットが使用できるのか?
以下のソフト の動作を検証します。
JWW-CAD (CADソフト)
EXCEL (
MicroSoft 表計算ソフト)
加工帳スタジオ (
AitCraft 加工帳作成ソフト
4.ASUS TransBook T90Chi レビュー
インストール直後の空き容量は43/48GB程度でWindows10とプリインストールアプリのインストール容量は4GB程度です(Windows Updateやアカウント関連の同期等で多少前後します)実際には回復パーティションに別途10GBほど確保されています。
ストレージ
内蔵ストレージとSDカード(Class10のSDカードです) のベンチマーク
使い勝手
ノートパソコンとして見た場合、ポインティングがタッチパネルになるのが大きな特徴です。これは通常の使用ではあまり問題になりませんが、やはりトラックパットの操作性には大きく劣ります。
ウインドウを動かしたりするくらいは問題ありませんが、ウインドウのリサイズ、画像を編集したりといった作業には向いていません。 しかし、Bluetoothマウスを繋げれば通常のWindowsパソコンとしてまったく操作性は問題ないと思います。
Windowsタブレットである為、トラックパッドやポインティングスティックのようなポインティングデバイスが装備されておらず、液晶画面を指でタップ&ドラッグする事になります。もちろん外付でマウスなどは使用できますがT90Chiの機動性が良いゆえに膝の上などで気軽に使いたい場面も多く、そのような場合に指では細かなポインティングが難しいと思われます。特にウインドウのリサイズは非常に難しいです。
そこで先の細いスタイラスペンの登場となります。アクティブスタイラスペンは相性があり合わないものは使用できなかったりするのですが、DELLのVenue Active Stylusが使用可能です。
スタイラスペン
液晶部とキーボードを合わせた重量は、実測725g (液晶部単体-388.5g キーボード単体の重量-336.5g)
サイズ 重さ
片手でつかんで持つこともぎりぎり可能。
「Windowsタブレットは使わない時は電源OFFが基本」と聞いたのでスリープ状態でのバッテリー消費を調べました。比較としてiPad miniとMacBook Proも一緒に調べました。iPad miniは非Ratinaの初期型、MacBook Proは2014年型の現行型です。
バッテリー持ち
タブレットであるiPad miniと、ノートパソコンであるMacBook Proの丁度中間くらいと言ったところでしょうか。iPad miniはスリープ状態ではほとんど電力消費がなくて見事です。使っている体感でも非常にバッテリーの持ちは良いと感じます。これもT90Chiをタブレットとして見るか、ノートパソコンとして見るかで評価はわかれると思います。
このデータを見る限りWindowsタブレットも「使うたびにシャットダウン」は必要なく、スリープで十分運用できると言えます。
電源OFFからの起動にはストップウォッチの計測で約12秒、シャットダウンに掛かる時間は1秒程度です。
検証結果は、Atom Z3775というCPUと2GBのRAMで 鉄筋屋さんが仕事で使うと思われるJWW-CAD, EXCEL,
加工帳スタジオの動作は快適に操作できました。 
CPU
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