注意すべきことは、RC造のフープやスターラップの配筋方法をそのまま使うと、鉄骨
によりその末端部を十分な形で定着できないなど、設計図の指示どおりでは施工不
良となる揚合があります。
また、コンクリー卜の充填性は鉄筋のかぶり厚さ、鉄筋間のあき、鉄筋と鉄骨とのあ
き、鉄骨のプレー卜間隔などに影響されるためこれも注意が必要です。
柱・梁の鉄骨フランジに鉄筋貫通孔をつけてはいけません。また、貫通孔の径は鉄筋最外径+10mm程度とし、主筋1本
に1箇所となります。この+10mmというのは、鉄筋を斜めからでも入れられるようにするため大きくしているのです。
鉄骨のかぶり厚さは、鉄筋とのあき、フープ及びスターラッブ末端の曲げ角度、柱・梁接合部の納まりなどを考慮
すると150mm程度の値が必要です。
また、鉄筋は鉄骨と接触させないことを原則とし、鉄骨面から25mm以上、かつ、粗骨材最大寸法の1.25倍以上の
あきを確保するようにします。
これらをきちんとしないと仕口部などコンクリートのまわりが悪くなるので十分な注意が必要です。
耐カ壁は、壁にひび割れが生じても周辺の骨組みと一体になって、外力に抵抗しなければなりません。 そのため壁筋
定着部の納まりを検討し、施工に反映させることが重要です。