主筋と配力筋の位置関係は、基礎の場合地盤からの反力を主に受ける長辺方向に主筋を、短辺方向に配力筋を配筋します。
上下の関係は、主筋が下側に配力筋が上側にきます。
独立基礎は、一般に正方形または長方形をしています。
正方形の配筋は、通常、X・Y両方向とも同じ配筋となります。一方長方形の場合にはX方向(長手方 向)とY方向(短手方向)
では一般に配筋が異なります。長手方向に大きな応力を受けるためにX方向の鉄筋が主筋となります。杭基礎の場合でも考
え方は根本的に同じです。
ただし、布基礎の場合、主筋と配力筋の関係は逆になります。
布基礎の場合、基礎スラブは片持ちスラブのような応力を受けます。したがって、主筋方向は図のようになります。
杭基礎については、主筋の末端にフックを設けます。配力筋の端部についてもフ ックをつけるようにします。
直接基礎は、図面での指定がなければフックを設ける必要はありません。
また、下図のように外周の主筋を輪のように閉鎖型としているのは柱軸力と杭反力によるアーチ作用によって引張力が
基礎スラブ外周に生じるので、それに対処するためです。
基礎スラブ部と基礎梁は、構造的に一体となっていなければいけません。しかし、基礎スラブが下がってしまい基礎
梁とつながっていない場合があります。このようなときは、打増しをして補強をします。特に、基礎梁を一体とするため
補強筋は忘れやすいので注意をします。