上と下の階、柱頭と注脚では本数が変わることもあるので注意をします。
1階の柱頭と柱脚では、一般的に柱頭部分のモーメントよりも柱脚部分の方が大きくなるので、
柱脚部分の鉄筋が増える場合もあります。
継手は、定められた範囲以内で継ぐようにしますが、高い位置での圧接作業は品質を悪くする
原因にもなりますので注意しましょう。
スペーサーを配置する標準としては、通常の階高であれば高さ方向に2段、1辺当たり2力所の配置となります。
埋め込みボックスのある部分のフープ間隔の乱れには、注意します。
できることならば、事前に設備屋さんと連絡を取って、よく打合 わせをして乱れることのないようにします。
フープは、せん断力を負担するとともにフープ内のコンクリートを拘束す
ることによって地震時に柱がせい性破壊することを防ぎます。
フープの種類、間隔、組立の形は図面などの指示によります。指示のないときには、次の通りになります。
1) H形とします。
2) H形の135°曲げフックが困難な場合はWーI形とします。
3) 溶接する場合の溶接長さLは、両面フレア溶接の場合は5d以上、片面フレア溶接では10d以上とします。
フレアの意味は、部分円弧または円弧と直線で自然にできた開先部のことです。この開先部分を溶接す るとフ
レア溶接になります。